【Ibanez】Qシリーズとは?Ichikaプロデュースの特徴と魅力を解説!

Electric Guiter

Ibanezが2021年7月2日にSNSで発表した『Q(Quest)』シリーズ。未発売のエレキギターですがその特徴をご紹介!

今注目のアーティスト「Ichika」とは一体どんな人物なのかも合わせて解説していきます。

Qシリーズとは

Q(Quest)シリーズは日本の大手楽器メーカーIbanez(アイバニーズ/イバニーズ)が2021年7月にSNSにて公開したnewモデルのエレキギターです。

Ibanezといえば激しい演奏やヘヴィなサウンドのいわゆるメタルに特化したAxion LabelやIbanezの技術をA〜Zまで全て注ぎ込んだAZシリーズなどが人気なメーカーです。

今回発表したQ(Quest)シリーズの特徴はなんと言ってもヘッドレス(ヘッドがない)。少し前にヘッドレスベース(EHBシリーズ)を発売し、注目を集めていました。

発売日は2021年の秋頃と公開されていますが詳細はまだ発表されていません。発売が待ち遠しいですね!

Ibanez公式HP

Qシリーズのスペック

Ibanez ( アイバニーズ ) / QX527PB-ABS

Qシリーズのスペックの中でも私的に気になるポイントをまとめて紹介したいと思います。

ヘッドレス

Q(Quest)シリーズの最大の特徴であるヘッドレスです。

ヘッドがない分ネック側に重量がないので持った時のバランスが気になるところ。先端部分はIbanezが独自に開発した『Custom string lock』という機構を導入しています。

張られている弦はスタインバーガーのヘッドレスでもあるような専用の弦(上下にボールエンドがある)ではなく、普通のエレキギターに使用している弦を張れるように作られています。

ヘッドがないのでペグに弦を巻きつける必要がなく、弦交換がスムーズに行えるように設計されているのもヘッドレスの嬉しいメリットです。

基本的にヘッド部分に記載されているロゴマークもやや小ぶりですがしっかり印字されています。

バーズアイメイプル指板

Q(Quest)シリーズの指板(フレットボード)に採用されているのがバーズアイ(鳥眼杢(ちょうがんもく))と呼ばれる木材に現れる模様が浮き出たものを使用しています。

バーズアイとはその名前のごとく鳥の目をしたような模様が無数に浮き出ている杢目です。好みが分かれる模様ではありますが、Ibanezの公式HPの画像を見る限り、適度な量の杢目で見た目にも高級感があふれています。

メイプル材(日本で言う楓の木)の特徴はその硬さと弾力性です。硬さがあるゆえに重量も多少重くなってしまいますが、特性のおかげでサステイン(音の伸び)などが心地よく広がってくれます。

ネックに使用されることの多い木材なのでメイプルをネックとして使用することの相性の良さはどのメーカーでも立証済みといえるベストな素材と言えます。

コンター加工

コンター加工とはボディバックを削ぎ落としたかのように削った加工のことを指します。コンターを日本語に直すと「輪郭」と言う意味になるので、ボディの形を整えるための加工と言えます。

独特なボディ形状をしているQシリーズですが、要所要所にコンター加工などを施すことで持った時のフィット感やボディバランスを調整しているのかもしれません。

Mono-Tune bridges

ヘッドレスならではのブリッジにも注目です。

ダブルロック式トレモロ・ユニットにも搭載されているファイン・チューナー(ブリッジ側でチューニングできる機構)のように、このヘッドレスギターもチューニング機能をペグではなくブリッジ側で行います。

とはいえファインチューナーはあくまで微調整をするための機構であり、大元からのチューニングはできないので全くの別物として認識した方が良いです。

ブリッジのチューナーが操作しやすいようにでしょうか、ボディエンドは大きくえぐれたような加工がされています。

ピックアップ

Qシリーズのラインナップとして、ハムバッカーのみ(H-H)のタイプとシングルコイルピックアップが搭載されたもの(S-S-H)がラインナップされているようです。

両方ともにこのQシリーズのために設計されたオリジナルピックアップのようなので、このギターへの意気込みが伺えますね!

コントロールパネル

コントロール部分は至って普通のボリュームとトーンのみ。

スイッチは5点式のセレクターとAlter Switch(アルタースイッチ)が搭載されています。

5点式のセレクターとアルタースイッチのおかげで10通りものサウンドを作れるようになっています。

5点式セレクターはハムを普通に鳴らしたり、内側と外側のピックアップだけを鳴らしたりとハムとシングルの両方のバリエーションに変更できます。

アルタースイッチはオンにすることによってコイルタップ(パワータップ)ができるようになっています。

Slanted Flets

Slanted(スランテッド)とは日本語で「傾斜」という意味になります。

Qシリーズにはフレットが全て8度傾斜したモデルがラインナップされています。

フレットを少し斜めにすることにより弾きやすさを向上させているようです。

その効能は特に詰まりやすいハイポジションらへんこそ感じる部分だと思います。

重量

Qシリーズの特徴として大きな要素に重量の軽さが挙げられています。

ヘッドレスであることで重量が抑えられるのはもちろんのこと、ネック部分のローステッド・バーズアイ・メイプル材(加熱処理を施したメイプル材)を使用していることで余分な水分などを除去することに成功し、ネック部分の軽量化も実現しているそうです。

ハードウェア類も全て独自開発することで、材質などを自由にカスタマイズできたことによりこちらも軽量化、ボディ材も比較的重量の軽いニャトー材を使用することで全体の重量をグッと抑えてあるのです。

この情報は後でリンクを貼っている生配信イベントの時にIchika本人が解説していました。未発売のギターの重量や演奏した時の感想、感覚を解説してくれているので、要チェックです!

2つあるエンドピン(ストラップピン)

通常であればボディトップとエンドに1つずつついているストラップピンですが、Qシリーズはエンドピンが2つついています。これによってストラップの位置を人の好みに合わせて調節できるというメリットに加えシールドが邪魔にならなかったりといった嬉しい気配りも施されています。

Ibanez ( アイバニーズ ) / Q54-SFM
created by Rinker

日本初のIchikaのシグネイチャーモデル

IbanezはSteve Vai(スティーブバイ)やPaul Gilbert(ポールギルバート)、KISSのPaul Stanley(ポールスタンレー)などシグネイチャーモデル(アーティストモデル)として数多くのギターを発売しています。

しかし今まで日本人のシグネイチャーモデルは発売されていませんでした。

そして今回発売されたQシリーズの中に日本人アーティストとして初めてのシグネイチャーモデル『ICHI10-VWM』が発売されることになりました。

品番名はIchikaの名前とヴァージョンコードでしょうか?カラーコードはVWM (Vintage White Matte)の略称となっています。

色味もIchikaの演奏や雰囲気にマッチした淡く優しい色合いになっています。

Qシリーズとの大きな違いはピックアップ配列でしょうか。既存のラインナップにはないシングルコイルピックアップの配列(S-S-S)になっています。

そしてピックアップの色も『サテンクローム』カラーになっておりQシリーズとは区別されています。

価格は14万円弱となかなかのお値段となっています。興味のある方はぜひ店頭に並んだらチェックしにいきましょう!

Ibanez ( アイバニーズ ) / ICHI10-VWM
created by Rinker

2021/7/8にイケベシブヤでIchikaの生配信イベントがありました。普段あまり喋っている映像の少ないIchikaが自身のシグネイチャーモデルの魅力と特徴、そして自身の経歴を語っています。

ぜひチェックしてみてください!

Ichikaってどんな人?

Ichika(いちか)のことを私が知るきっかけになったのはSNS(Twitter)でした。

優しいながらも魅力的で透明感のある演奏をSNSにアップしていたのです。

2016年の6月12日にインスタグラムに記念すべき1発目のいわゆる弾いてみた動画をアップしています。

Ichika(いちか)がギターを始めたきっかけは父親にあるそうです。父親がメタル好きでギターとベースを持って演奏しており、影響を受け始めたそうです。しかし最初はベースから始め、のちにギターへと転身しました。

生粋の日本人のIchika(いちか)ですがインスタグラムに投稿した弾いてみた動画が海外でバズを起こし彼を一躍有名ギタリストに押し上げました。イギリスのギター誌「Total Guiter」という雑誌で最高のギタリスト100選で見事8位に選ばれるほどの実力と人気の持ち主。

初めて購入したギターはIbanezのSシリーズ7弦だそうです。ベースも初めての購入は6弦ベースとメタルらしい多弦な楽器を好んでいたようです。

Twitterのフォロワー数は10万人を超え(2021/7月現在)インスタグラムでは約50万人ものファンを獲得しています。

ここ最近のSNSではハープを練習し始めたり新しいバンド『Dios』を組んだりとギター演奏だけに止まらず新しいジャンルへの開拓も行なっています。

一度聴いたら虜になってしまうような色っぽい演奏が彼の持ち味といっても過言ではありません。是非一度自分の耳で聴いてみてください!

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