【レビュー】CoolZのギターの特徴は?島村オリジナルブランドを解説!

Electric Guiter

GibsonやFender、PRS(ポールリードスミス)などの海外メーカーやESP、Ibanez、YAMAHAなどの国内メーカーなど現在の日本ではたくさんのギターメーカーからさまざまなギターが発売されています。

たくさんのメーカーを取り扱っているのがいわゆる楽器の小売店。

池部楽器やクロサワ楽器、島村楽器など楽器に携わる方ならこの辺は有名な大手小売店ですね!

今回はその中でも島村楽器が独自に展開しているオリジナルブランド『Cool Z(クールジー)』のギターをレビューしていきたいと思います。

島村オリジナルブランド『Cool Z』とは?

『Cool Z』は海外制作されたものではなく日本製。日本製のギターは状態が良いものが多く、作りもしっかりしているものが多いです。

エレキギター(ベース)に特定したブランドでレスポールからテレキャス、ストラト、SGとエレキの主要の種類とプレベとジャズベとベースでの主要の種類を全て発売しています。

カラーバリエーションや見た目は良くも悪くも至って普通。個性を出したいというより、定番カラーや定番の形をしたスタンダードなエレキギターを展開しています。

価格は5万円〜10万円とまぁ日本製ならこれくらいするよねと言った感じでしょうか。

『ZST-1M』品番の意味はZ(Cool Z)のST(ストラトキャスター)という意味でしょうか?

Cool Z のエレキギターZST-1M
『ZST-1M』

これは2013年ごろに発売されていたモデルで現在はバージョンアップして『ZST-10M』という品番に変わっています。

ZSTシリーズの品番の見分け方

ZSTは先程推測した通り、Cool Zのストラトという意味でしょう。

ハイフン後の品番は数字はバージョンコードM『10M』と後ろにMがあるのはネックがオールメイプル(ハードメイプル)仕様(指板も)。『10R』はネックはメイプルですが指板がローズウッド。『M10R』はミディアムスケールのローズウッド指板ということですね!

『V/R』はネックの素材がメイプルではなくバスウッド、指板はローズウッドということを指しているようです。

メイプル(ハードメイプル)の指板は白よりの色をして、ローズウッドは焦茶色のような色をしています。

ハードメイプルとは日本でいうカエデの木のことを指しています。なかなかに重めで硬い材でネックによく使われている木材です。

ボディ材としても使用されることはありますが重めなのでトップ材(表面だけ)だったり、中を空洞にしたりして対処しています。

バスウッドはシナノキと呼ばれる樹木です。比較的柔らかめの材で軽めの素材になります。なので島村楽器としてはネックの比重のコントラストを表現したいのでしょうか。こちらはボディ材によく使われている木材です。

Cool Zの注目スペック

私が注目するCool Zのポイントを紹介させていただきます。

Circle Fretting System (C.F.S.)

CFSが施されていることを証明する印字
CFSが施されていることを証明する印字がヘッドについている

この機能は弦長を6弦とも同じにするために用いられている機能です。通常フレットというのは歪みのない真っ直ぐな金属の棒として指板に打ち込まれています。

ネックというのはヘッド側ほど狭く、ブリッジ側にいけば行くほど広がっていく形をしています。

なのでナットの位置を基準としたときに例えば3フレット目のそれぞれの弦の長さは微妙にですが異なってしまうのです。

その微妙な長さのズレによって引き起こされるのが僅かな音程のズレです。そもそもフレットというパーツ事態が演奏を簡単にするために生み出されたものなのです。

ハイポジションに行けば行くほどフレットがあることによる音程の制限は厳しくなっていきます。出したい音程と出せる音程が異なってくるのです。

それは音が重なる和音の時に感じることが多いです。和音とは高さが違う音が同時になる事で一つの音として重なることを言います。

異なる音が重なる和音の時こそ重なる音のバランスが変われば全然違うように聴こえてしまうのです。

その細かな音程のズレを出来るだけ少なくしようとしているのがこのCFSです。

従来のフレットは指板に対して垂直に打ってあると説明しました。ですがCFSはフレットを湾曲させることにより各弦のナットからフレットまでの距離(スケール)を全て均一にしています。

全て同一のスケールになることで各弦ごとのスケールのズレを気にしなくても良くなり、正確な音程を出しやすくなるのです。

ELITE FINISH

これはフレットの両端を尖らないように丸めてある加工技術です。Cool Zに限らず色々なメーカーやモデルでも似たような技術が使われています。

とはいえこの加工がしてあることで運指(フィンガリング)の時にフレットの存在をあまり意識しないですみます。

HEEL CUT JOINT

coolzのネックヒール部分
coolzのネックヒール部分

ハイポジションを弾くときに手がフィットするようにジョイント部分が滑らかにカットされています。

持った感じは引っかかりもなく自分の手に吸い付いてくるような感じなのでハイポジションを多用する方にはとても演奏性の高まる機構だと思います。

本来プレートジョイントはプレートが邪魔でハイポジションの加工が難しいジョイント方式です。しかしCool Zはプレート自体を独自の形に加工することでハイポジションの加工を可能にしています。

重量

これは私の主観的な感想ですが重量はギターの中では重い方だと思います。

片手で持ち上げるとずっしりとするような感覚を覚えます。しかし重心はネック寄りにあるため構えた時にはネックが沈みボディが浮くことで多少重量を気にしなくても良い気がします。

しかしずっと持っていると少し疲れるところはあるので重量を気にする方は一度持ってみたほうが良いかもしれません。

Cool Zのレビュー

ギターのことが何もわからない頃に購入した島村楽器のCoolZ。

ですが初心者ながらにスタンダードな見た目と細部まで気が使われた作りに満足していました。

日本製ということもあって購入時に傷やおかしな箇所は見当たらなかったです。出力も普通にありジャックを繋いでもノイズも気になりませんでした。

とはいえあくまでスタンダードなギターなので個性はなく、ただ普通のギターという印象が強いです。

購入時にはだいぶしっかりとしたソフトケースが付属でついてきました。

CoolZの付属バッグ
CoolZの付属バッグ
CoolZの付属バッグの中身
CoolZの付属バッグの中身

中身もクッション性が高くこの価格帯の割にはなかなか良いソフトケースを使っているなという印象でした。

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