【解説】トランジスタアンプと真空管アンプの違いと見分け方!

【解説】トランジスタアンプと真空管アンプの違いと見分け方!ACCESSORY
この記事から分かること
  • アンプの内部構造の違いによる種類
  • トランジスタアンプとは
  • 真空管アンプとは
  • それぞれの特徴とメリットデメリット
  • トランジスタアンプと真空管アンプの違いと見分け方
  • アンプのW数の見方

アンプの内部構造の違いによる種類

ギターやベースのアンプには内部構造によって種類が分かれています。

ここで言う内部構造とは、プリアンプ/パワーアンプ内にある音の増幅装置が2種類存在していると言うことです。

その2種類とは音の増幅装置に『トランジスタ』を使うか『真空管』を使うかです。

トランジスタを使用したものを『トランジスタアンプ』

真空管を使用したものを『真空管アンプ』と言います。

では「トランジスタ」と「真空管」とは何なのでしょうか?

ではそれぞれの特徴と共に違いを見ていきましょう!

トランジスタアンプ(ソリッド・ステートアンプ)とは

トランジスタアンプとは音(電気信号)の増幅装置に『トランジスタ』という半導体を使用して作られたアンプです。

またの名を、『ソリッド・ステートアンプ』と言います。直訳だと「ソリッド(個体)ステート(状態)」のアンプ。半導体(電子回路)のことを英語で『ソリッドステート』と言います。

作るのには高度な設計知識が必要ですが、その設計図さえあれば大量生産できるため価格も安く設定できるのが強みです。

トランジスタアンプは真空管アンプに比べ、メンテナンスも必要なく価格も比較的安価で世の中にも多く出回っています。あなたがアンプと言われて想像するアンプもこのトランジスタアンプで間違いないでしょう。スタンダードなよくあるアンプです。

トランジスタアンプの中にもアンプ自体の構造が密閉されているものとされていないものがあります。実は密閉されているかどうかで音にも大きな違いが生まれてくるのです。

詳しくはこちらをご覧ください!

【解説】アンプが密閉されているメリットと特徴の違

トランジスタアンプの特徴とメリットデメリット

トランジスタ
トランジスタ


◆トランジスタアンプの音色

冷たくて硬いサウンド

◆トランジスタアンプのメリット

  • メンテナンスがあまり必要ない
  • 周波数の幅(出せる音の幅)が広い
  • 発熱が少ない
  • 価格が安い

◆トランジスタアンプのデメリット

  • 一定のラインを超えると急激に歪む
  • 設計には高度な知識が必要

真空管アンプ(バルブ・ステートアンプ)(チューブアンプ)とは

真空管アンプは音(電気信号)の増幅装置に、『真空管』という仕組みを使用して作られたアンプです。

又の名を『バルブ・ステートアンプ』と言います。ソリッドステート(固体状態)とは違い、空間を使用した増幅装置のためこのような名前になっています。

真空管を英語で『バキューム・チューブ』と言うので、『チューブアンプ』とも呼ばれています。

取扱は繊細で、ノイズがでてしまうのが付き物です。待機中も「ジー」と音が鳴ります。デメリットも多いですが、その音には真空管にしかだせない独特の魅力があります。

真空管アンプの特徴とメリットデメリット

真空管
真空管

◆真空管アンプの音色

「暖かくて柔らかいサウンド」

真空管アンプのメリット

  • 構造は比較的簡単 マニアなら自作する人も・・
  • パワーが強い
  • 美しい高音をキンキンした感じではなくマイルドに
  • 真空管でしか出せない音が魅力

真空管アンプのデメリット

  • 熱を発する(部屋が熱くなるほど)
  • 価格が高い
  • 寿命がある(5~7年)
真空管の光り方
真空管はこんな感じに光ります

トランジスタアンプと真空管アンプの違いと見分け方

トランジスタアンプと真空管アンプを見分けるのは簡単です!

真空管アンプは実際に真空管がむき出しになっていたり、中を覗くと見えたりします。なので、ぱっと見で真空管があれば真空管アンプなければトランジスタアンプと見分けることができます。

中には見にくいものもありますが、真空管アンプは電源を付けると光るという特徴があるので電源を付けてみて判断しましょう!

トランジスタアンプと真空管アンプの違いまとめ 

トランジスタアンプ真空管アンプ
増幅装置トランジスタ真空管
サウンドソリッドマイルド
価格安い高い
メンテナンスなし必要
発熱ほぼなしあり
おすすめ初心者向け玄人向け

アンプのW(ワット)数とは?

ちなみにアンプにはアンプごとにW(ワット)数が存在します。

W数とは「出力の大きさ」もっと簡単に言うとアンプがどれだけ大きい音が出せるかの目安です。

W数も、内部構造によって選ぶシチュエーションが変わります。

W数~トランジスタアンプ(ソリッド・ステート)~

~15W   自宅練習に最適

~30W   200人ぐらいのキャパの小規模、中規模ライブ

~150W   大規模なホールでのライブ

ちなみに、32型テレビにも5W~10Wくらいのアンプが組み込まれているので、

最大音量がどれくらいか試すと、目安になるかもしれません。

W数~真空管アンプ(バルブ・ステート)(チューブアンプ)~

~0.1W         アコスより大きな音も出る

~4W            自宅用で大きいかな?くらい

~50W          クリーントーンでとても大きい音

アンプを買いたいけど、何Wを買えばいいのかわからない方のために

軽くまとめてみました。参考にしてみてください!

ご覧いただきありがとうございました。

コメント

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