【アコギ】ブレイシングとは?種類と役割を徹底解説!削りすぎはNG!

Acoustic Guiter
 この記事から分かること
  • ブレイシングとは?
  • ブレイシングの種類と役割
  • スキャロップドブレイシングとは?

アコースティックギターの音を作っている要素はたくさんあります。

ボディ材、弦、弾き方、弾く強さ、ネックの材木、ボディの形や空洞の大きさ

そんな中でもさらにアコギにはアコギ特有の音を左右する所があるんです。

それが『ブレイシング(ブレーシング):bracing』です。

今回はそのブレイシングについて詳しく見ていきたいと思います。

ブレイシングとは?

まず始めにアコースティックギターのボディは、トップ材(表面)とリム材(横側)とバック材(裏面)の3つの材木を使って構成されています。

最初は別々の木材だったこの3つを繋ぎ合わせることで、よく見る1本のアコースティックギターが出来上がるのです。

アコギのボディの区切り方
アコギのボディの区切り方

そしてブレイシング』とはアコギのトップ板(表面)の裏についている骨組みことを差します。

日本語では『力木(ちからぎ)』と呼ばれます。

骨組み一本一本のことを『ブレイス』と呼び、そのブレイスが何本も重なり合って裏面にくっついているのです。

☟こんな感じの骨組みが、アコギの裏側についているのです!

ブレイシングの役割

ブレイシングがある理由は、大きく分けて2つ。

それは『補強』と『音の鳴りを良くする』役割です!

『補強』しなくてはいけない原因、それは『弦』なんですね。

ヘッドからトップのブリッジに張ってある弦の張力は強く、40㎏~50㎏くらいの力で引っ張られています。エレキギターのような中に空洞がなく単坂でできたボディならまだしも、アコギのように中が空洞でトップも薄い板一枚だと補強なしでは簡単にはがれてしまうのです。

トップの強度を上げるためにトップ材の裏側にブレイシングを施すことで、弦の張力に耐えうるようにしているのです。

そしもう一つの役割は『音の鳴りを良くする』です。

アコギは弦の振動をボディに共振させることで、音を豊かにし音量を上げています。

弦の振動をうまく与えやすくするのがブレイスの役割で、音の伝達板にもなっているんです。

ブレイシングの形と種類の名称

アコギには欠かせない役割を持っているブレイシングですが、その形などによって様々な名称が付けられています。

その中で一番主流なのが、『X(エックス)ブレイシングです。

『Xブレイシング』さえ覚えておけば正直大丈夫です。なぜならほとんどのアコギを作っているギターメーカーがこの『Xブレイシング』を採用しているからです!

『Xブレイシング』はMartin社が考案したブレイシング構造で、『ブレイス』が真ん中付近で交差(X)しているのが一番の特徴です。交差したブレイスからそのままXブレイシングと名付けられました!

他にも『Vブレイシング(V字型)』『ファンブレイシング(扇状)』『ラティスブレイシング(格子状)』など、種類もありますが、やはり『Xブレイシング』が圧倒的に多いです!

Xブレイジングの交差したブレイス
ブレイスが交差している

ギターやメーカーによって交差させる位置は様々です。上の方に持ってきたり、下の方に持ってきたり微妙な位置のずれで音も変わってくるのです。

昔は上の方に交差があるのが主流でした。

しかし時代と共に太い弦を好む人(音量UPのため)が増えたことにより、従来の交差位置ではトップが張力に負け剥がれてしまうことが多発したのです。し

しかしそれは太い弦の張力に耐えうるように一番負担がかかるブリッジ部分に交差を持ってくることで解決しました!

交差させる位置で音も強度も大きく変わってくるのがブレイシングの面白いところなのです。

ブレイシングによる音の変化の大きな部分は交差点の下にある2本の『トーンバー』と呼ばれる部分が大きく関係しています。

Xブレイシングの構造
Xブレイシングの構造
ボディ内部から見たトーンバー
ボディ内部から見たトーンバー

ここを自分でカンナやサンドペーパー等で削って音を調整する方もいますが、自分の好みの音に調整するのは至難の業です。

また削りすぎると、強度が落ち、ボディの破損の原因にもなってしまうのでご注意ください。

削ることはそうそうないとは思いますが、やるときは自己責任でお願いします。

スキャロップドブレイシング

数あるブレイシングの種類の中でも高めのギターに多く見られる加工技術が『スキャロップドブレイシング』です。

『スキャロップドブレイシング』はブレイスが波状に削り取られているのが特徴です。

この技術は指板などでもたまに見かける技術です。

削り取ることにより軽量化だけでなく音の立ち上がりが良くなるのと、弦を弾いた直後の音(アタック音)が大きくなります。

音の伝達を殺しすぎないため、軽い振動でもボディ全体が響いたようなサウンドを得られます。

波状に削る理由は、全部削ってしまうと強度がガクッと落ちてしまうため、支柱になる部分を残すことで、強度を保っているのです。

スキャロップドブレイシングのブレイスを横から見た図
スキャロップドブレイシングのブレイスを横から見た図

逆に、ノン・スキャロップ(普通の)は、サステインが長く、アタック音が小さくなります。

他にも、ヤイリギターでは、ブレイスに、穴を開けて軽量化を図ったエアリーブレイシングという、技術も開発されました。

これにより、今までにない歯切れの良さと爽快な音が実現しました。

普段はなかなか、見ることさえできない部分がアコギの音に大きな影響を与えているんですね!

アコギを購入する際は一度中を覗いてみるとブレイシングが見えて面白いかもしれません。

ご覧いただきありがとうございました。

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