【初心者必見】ドラムセットの各部名称と役割を覚えよう!配置や構造も解説!

Drum
この記事から分かること
  • ドラムセットの各部名称とは?
  • ドラムセットの配置や特徴
  • 各シンバルの名称
  • ドラムの仕組みや構造

ドラム(drum)とは

『ドラム』とは打楽器の仲間で、スティックで叩いて音を出す楽器です。

主に『ヘッド』と呼ばれる薄い皮『シェル』と呼ばれる胴体の2つで構成されています。

シェルの材質は、『』が多いですが、金属やプラスチックなど様々な材質の物が販売されています。木製か金属製かでも大きく音は変わってきます。

バンドの中でもリズムを司っており、ドラムが曲のテンポをコントロールしています。

ドラムは正確なリズム感と左右の手足の違う動きを必要とする楽器なのです。

ドラムの音が出る仕組み

ドラムの音が出る仕組みを説明できますか?

「スティックで叩けば音が出る」

確かにそうですが、これでは不十分ですね。まずはドラムからどのように音が出ているかを見てみましょう!

大前提に『音』とは圧力によって空気に伝わる波です。もう少し簡単に言うと空気が振動して音が出ているんですね。我々の耳の仕組みも、空気の振動が鼓膜を揺らすことで音として捉えています。

「振動=音」という認識でも間違いではありません。

少し話がそれましたが、ドラムの音も振動です。

ヘッド部分をスティックで叩くと、ヘッドが振動、それにつられてシェルも振動、上のヘッドが振動することによりシェル内の空気も振動し反対側(下面)のヘッドも振動、と言ったように、一度叩くと中では振動のオンパレードが起きているのです。

ドラム内部の音の振動の動き方
ドラム内部の音の振動の動き方

振動しているものが変われば振動数や振動している幅なども変わりますから、振動している材質によって音が変わってくるのです。

ドラムに当てはめると音が変わる要素はたくさんあります。

  • 表裏のヘッドの貼り具合
  • シェルの材質、構造
  • シェルに付いたパーツの数や材質

鳴っているドラムの音に注目するとどの要素がどんな音を出しているかイメージしやすくなるので、ドラマーの道に1歩近道することができます。

ドラムセットの各部名称と配置

ドラムセットの各部名称
ドラムセットの各部名称

ドラム一式のことを『ドラムセット』と呼びます。

ドラムセットは主に☟これだけの種類に分かれています。

上から大きい順に

  • バスドラム(BD)
  • フロアタム(FT)
  • スネアドラム(SD)
  • タム
  • シンバル(黄色い〇中はシンバルの名称)

ドラムセットの中でも配置は人それぞれですが、スタンダードな配置はこちら☟

ドラムセットのスタンダードな配置
ドラムセットのスタンダードな配置

自分が真ん中(Pの下あたり)にいるとして上から見た図です。右にフロアタム、真正面にバスドラム、左にスネアドラム、バスドラムの上にタムが2つ、周りにシンバルが配置されています。

丸の中の数字は、インチ(大きさ)です。この並びとインチがよくあるスタンダードなドラムセットになります。

設置方法は、ドラムの種類によって異なりますがバスドラムとフロアタムはそのまま床置き(支えが付いている)、タムやシンバル、スネアドラムは専用のスタンドを用いて設置されています。

では1つずつドラムセットのドラムたちを見ていきましょう。

 バスドラム

ドラムセットの中で一番大きなドラムですドラムは内部の空洞が大きいほど低い音が出ます。つまりバスドラムはドラムセットの中で一番低い音を担当しています。

「バス」は声域でも使われるバスと同意で低い音を表しています。

ちなみに声域を高い順に見ると『ソプラノ→アルト→テノール→バス』になります。

バスドラムは他のドラムと違い、寝かせて使用します。つまり打面が上ではなく横になるのです。そのまま寝かせると安定感がないため『スパー』と呼ばれる脚棒がつけることで安定感を確保しています。

またバスドラムの役割として、『タム』を支えています。バスドラムの上部(寝かせているのでシェルの上側)には『タムホルダーベース』と言うタムをマウントできるパーツがついています。

フットペダルで、叩くことから「キック」と呼ばれることもあります。

◆平均的なバスドラムの大きさ

口径・・・18~26インチ

深さ・・・14~18インチ

口径とは打面の部分大きさのことで、深さとはドラムのシェルの長さのことです。

フロントヘッドに穴が開いている理由と開け方

バスドラムのフロントヘッドには穴が開いていることもあるのも特徴の1つです。

穴を空ける理由は、余韻を少なくするためです。昔にアタック音(叩いた瞬間の音)を綺麗にレコーディングしたかったため、余韻を失くすために穴をあけマイクをドラムの中に突っ込んだのが始まりです。

穴は大きいほど、又は中央に近いほど余韻は少なくなっていきます。穴を全くあけないという人も多く、ここら辺は好き好きによるところが多いです。

フロントヘッドの穴あけ位置での余韻の違い
フロントヘッドの穴あけ位置での余韻の違い

最初から穴あきで売っているヘッドもありますし、開いていないヘッドには自分で穴をあけることも可能です。

ヘッドの穴の開け方は開けたい穴の型を取り、カッターで切って切り口をやすりで磨けばいいだけなので、誰でも簡単に開けることができます。

スネアドラム

最も使用頻度の高いドラムです。なのでドラムセットはセット売りのドラムでもスネアだけは自分で選んで購入したものを使っている人が多いです。つまりドラマーの個性が一番出せるのが、『スネアドラム』なんです。

スネアドラムのスネア(snare)の意味とは、小動物を捕まえる罠の意味だそうです。それから誘惑などの意味に派生しているそうです。

スネアドラムには下のヘッドの『スナッピー』と言う『響き線』がついていて、それがスネア(誘惑)の意味に該当して名前が付いているそうです。(一説)

先ほどちらっと言いましたがスネアドラムには特有のパーツ『スナッピー(響き線)』がついています。これがまさしくスネア独特の音になっているのです。スナッピーはON/OFFも可能で、聞き具合も自由に調整できます。

◆平均的なスネアドラムの大きさ

口径・・・12~14インチ 中でもダントツで14インチが主流

深さ・・・3~8インチ

スネアドラムの口径と深さの影響は、口径が小さくなればなるほど音は高く軽い音になり、深さが深くなるほど太くパワフルな音が出ます。3~4.5インチくらいのスネアドラムは『ピッコロサイズ』とも呼ばれています。

スネアドラムのシェルの材質の違い

シェルの材質は大きく分けると『木製(ウッドスネア)』と『金属製(メタルスネア)』に分かれています。

木製スネアは音に温かみがあり、落ち着いたサウンドが特徴です。しかし木なので湿気に弱いので注意が必要です。

金属製スネアはパキっとしたような明るいサウンドとパワーがあります。湿気の影響は受けませんが、金属なのでサビには要注意です。

フロアタム・タムタム(タム)

主に『フィルイン』(埋めるという意味:繋ぎ目に入る演奏のこと)などに使われるドラムです。

タムには『タムホルダーブラケット』がついておりバスドラムの『タムホルダーベース』に『タムホルダー』(タムとバスドラムの繋ぎ)を付けて設置したり、タム専用のスタンドなどを用いて設置しています。

中でも低めの音を出す『フロアタム』に限っては、脚棒がついているので床に置きます

◆平均的なタム(フロアタム)の大きさ

口径・・・タム8~16インチ フロア14~16インチ

深さ・・・3~8インチ

ペダル(フットペダル)

バスドラムはスティックではなく、『ペダル』を用いて叩きます。手ではなく、足を使って演奏することから『フットペダル』とも言われます。

ペダルには『ビーター』と呼ばれる簡単に言えばミニスティックがついており、ペダルを踏むとビーターがリンクしてバスドラムを叩きます。

ペダルには『シングルペダル』『ツインペダル』があります。言葉通りシングルはバスドラムを叩くビーターが1つ、ツインはビーターが2つ付いています。

スローン(椅子)

これは説明するまでもなく椅子です。

ドラム業界では『スローン』と呼ばれています。

『スローン』とは英語で、「王位」「王座」って意味です。スローンに座っている演奏者がドラムの叩く箇所を決めるので、王様と言うことですね!

そう思うとスローンってなんだか特別な感じがしてきますよね!

 シンバル

体鳴楽器に分類される、金属でできた打楽器です。Zildjian(ジルジャン)や、MEINL(マイネル)などが有名でドラムセットで売ってるメーカーでも、シンバルは、別売りだったり他メーカーのものが使用されていることが多いです。

 シンバルには大きさや厚さから種類が分かれ音も大きく変化します。

ハイハット

2枚のシンバルを組み合わせて音を鳴らすシンバルの仲間です。

ハイハットスタンドの下にはバスドラムを叩くペダルと同じようなペダルがついており、それを踏むことで開閉を操作することができます。

ハイハット
ハイハット

初心者ドラマーはドラムセットを買わないほうがいい

ドラムセットにはシンバルや、スタンド、ペダル抜きのセットから、全てがセットになって、買えばすぐ始めれる初心者用のドラムセットもあります。

しかしドラムセットは大きく場所も取りますし音量も大きいため、防音設備のしっかりしたところでないと迷惑になってしまいます。

いきなり購入しなくても最初はレンタルスタジオに行けばドラムセットは常設されています!

スティックだけ持っていけばすぐ練習することが可能なので、まずはそこで練習するのが1番だと思います。

ご覧いただきありがとうございました。

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